タイヤ交換時に多いトラブルの一つが、
“ハブボルトの損傷” や “ナットの噛み込み(固着)” です。

タイヤ交換の際に発生しやすいトラブルが、ハブボルトの折れ・曲がり・ネジ山つぶれ、そしてナット固着です。特にインパクトレンチの締めすぎや、長年の錆による固着が原因で、ナットが入らない・外れないといった症状が起こることがあります。この状態を放置すると、走行中にホイールが外れる危険性もあり早急な点検・交換が必要です。
当店 WeeD car shop(長野市) では、ハブボルト交換やナットのトラブル修理を数多く行っており、今回もタイヤ交換時に痛めてしまったハブボルトの交換作業をご依頼いただきました。この記事では、実際の症状と交換工程、そして再発防止のポイントを詳しくご紹介します。

今回も、お客様より
「タイヤ交換の時にハブボルトを痛めてしまったので交換してほしい」
とのご依頼をいただき、作業を行いました。


■ 症状:ハブボルトが曲がっている/ナットが入らない

ホイールを外す際にナットが固着してしまい、
無理に回したことで ハブボルトのネジ山が潰れる・曲がる などの症状が発生していました。

特に以下の状況で起きやすいトラブルです:

  • インパクトレンチの締め付けトルクが強すぎた
  • 長年交換しておらず錆・汚れで固着
  • ナットの角度が合わないまま無理に締めた
  • ホイールナットが劣化している

状態を確認すると、このままではナットが正常に締められず
走行中にホイールが外れる危険性 があります。


■ 作業内容:ハブボルト(ハブスタッド)交換

① ブレーキキャリパー・ローターの脱着

ハブボルトはハブの裏側から打ち替えるため、
まずブレーキ周りを取り外してスペースを確保します。


② 損傷したハブボルトを取り外し

ハンマーと専用工具を使用し、曲がったボルトを抜き取ります。
ネジ山が完全に潰れており、交換が必要な状態でした。


③ 新品のハブボルトを圧入

純正適合品のハブボルトを圧入し、
しっかり奥まで固定されているか確認します。


④ ナットの状態も同時にチェック

ナットもネジ山が荒れている場合、
再使用するとまたボルトを痛める原因になるため注意が必要です。

今回は2個のナットも交換しました。


⑤ ブレーキ周りの組み付け → トルク管理

最後にすべての部品を元通りに戻し、
規定のトルクでホイールを締め付けて作業完了。


■ 施工後

新品のハブボルトはネジ山がキレイで、
ナットの締め付けもスムーズ。安全に走行できる状態になりました。


■ ハブボルトを痛めないためのポイント

インパクトの締めすぎに注意(手締め+トルクレンチが基本)
ナットは劣化前に交換(特にメッキナットは要注意)
固着している時は無理に回さない
✔ 年に1回はボルトとナットを目視確認
✔ 錆や汚れは軽く清掃してから締め付け


■ まとめ

ハブボルトの損傷は、自分では気づきにくいですが
放置すると 最悪ホイールが脱落する重大トラブル につながります。

「ナットが入りにくい」「回すと重い」
「インパクトで締めた後に違和感がある」
という場合は、早めの点検がおすすめです。


■ ご相談・お問い合わせはこちら

📍 WeeD car shop(長野市)
🔗 お問い合わせフォーム
🔗 Googleマップ

ハブボルト交換・ナット固着・タイヤ交換のトラブルなど、
お気軽にご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です